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買取の進め方

冷凍ストッカーの故障の原因と
修理か買い替えかの判断

最終更新:2026年9月26日

冷凍ストッカーの故障の原因と 修理か買い替えかの判断買取の進め方冷凍ストッカーが故障したら?冷えない原因と修理か買い替えかの分かれ目

冷凍ストッカーが故障したら、まず庫内温度を測り、冷凍の目安である-15℃以下を保てているかを確かめます。そのうえで、放熱の不足・霜の付きすぎ・扉のパッキンの劣化のように店で直せる原因か、冷媒漏れ・コンプレッサー・基板のように修理が要る原因かを切り分けます。

修理を頼む前には、銘板で製造年と冷媒の種類を控えてください。フロン類を使う業務用の機種は、漏れを直さないまま冷媒を補充することが原則として禁止されているからです。この記事では、症状別の原因、故障中の食材の扱い、修理か買い替えかの判断材料、故障品を売るときの準備までを、環境省の手引きと国税庁の資料で整理します(2026年9月26日確認)。

目次
  1. 冷凍ストッカーの故障は症状で原因を絞る
  2. 冷凍ストッカーが冷えないときの確認手順
  3. 冷凍ストッカーの故障中の食材は温度で決める
  4. 冷凍ストッカーの修理を頼む前に控える情報
  5. 冷凍ストッカーの冷媒で修理のルールが変わる
  6. 冷凍ストッカーを修理か買い替えかの分かれ目
  7. 故障した冷凍ストッカーの売却と処分
  8. 冷凍ストッカーの故障に関するよくある質問

冷凍ストッカーの故障は症状で原因を絞る

冷凍ストッカーの故障は、冷えない・霜がすぐ厚くなる・扉が開かない・音が大きい・電源が入らないという症状から原因を絞れます。放熱や霜のように店で直せるものと、冷媒やコンプレッサーのように修理が要るものに分かれます。

冷凍ストッカーとは、凍った食材をまとめて保管しておくための業務用の冷凍庫です。上ぶたを開けるチェスト型、ガラスのスライド扉型、前扉の縦型があります。食材を凍らせるための機械ではないため、温かい食材を大量に入れると冷却が追いつきません。

冷凍ストッカーの故障は症状で原因を絞る
症状考えられる原因店で確かめること
冷えない・温度が下がらない放熱の不足、凝縮器のほこり、霜の付きすぎ、冷媒漏れ、コンプレッサーの不良壁との隙間、フィルターの汚れ、霜の厚さ、温度設定
霜がすぐ厚くなる扉の開け閉めが多い、パッキンの劣化や汚れパッキンの破れ、閉めたときの隙間
扉やふたが開かない閉めた直後の庫内外の気圧差、パッキン周りの霜力任せに引かず、少し時間を置く
音や振動が大きいコンプレッサーの異常、部品の緩み本体が傾いていないか、壁や棚に当たっていないか
電源が入らない・途中で止まるブレーカー、コードの断線、基板の故障ブレーカー、プラグの差し込み、コードのつぶれ

このうち、店で手を打てるのは放熱・霜・パッキン・電源まわりの確認です。清掃や霜取りをしても温度が戻らない場合や、音と振動が続く場合は、冷媒回路やコンプレッサーを疑って修理を依頼します。

厨房機器の販売と修理を手がけるテンポスの解説でも、故障の主な原因として凝縮器の汚れ・霜の蓄積・パッキンの劣化・コンプレッサーの異常・電気系統の故障が挙げられています。電気系統は専門の知識が要るため、店で分解しないでください。

冷凍ストッカーが冷えないときの確認手順

冷凍ストッカーが冷えないときは、電源、温度設定、放熱の隙間、霜、パッキン、中身の量の順に確かめます。お金をかけずに直る原因を先に消しておくと、修理を頼んだときの説明も正確になります。

冷凍ストッカーが冷えないときの確認手順
順番確かめること見る場所
1電気が来ているかブレーカー、コンセント、プラグ
2温度調節が動かされていないか操作部の目盛りや表示
3熱を逃がす隙間があるか背面と側面の壁との距離、凝縮器のフィルター
4霜が厚く付いていないか庫内の壁面、ふたの周り
5冷気が漏れていないか扉やふたのパッキン
6詰め込みすぎていないか冷気の通り道、温かい食材の有無

放熱の隙間は見落としやすい項目です。テンポスバスターズは、側面や背面の部品が熱を逃がせないと故障の原因になるとして、壁から5cm以上離して置くよう案内しています。厨房の模様替えで壁際に寄せた直後に冷えが悪くなったなら、まずここを疑います。

温度調節を常に最も冷える位置にしておくことも勧められていません。同社の解説では、コンプレッサーへの負担が大きくなるため、使い始めの数時間を除いて中間あたりの設定で使うよう書かれています。機種ごとの正しい設定は取扱説明書で確かめてください。

霜取りは電源を切って自然に溶かすのが基本です。テンポスの買取ページは、とがった物で霜を取らないよう注意しています。庫内の壁は割れやすく、傷から冷えなくなることがあるためです。

冷凍ストッカーの故障中の食材は温度で決める

冷凍ストッカーの故障中に食材を使えるかどうかは、庫内が-15℃以下を保てていたかで判断します。保てていなかった食材は、状態を見て使わないか、加熱して提供します。

厚生労働省が公開している小規模な一般飲食店向けのHACCPの手引書(概要版・令和6年1月改訂)は、冷凍庫の庫内温度を-15℃以下で確認するよう示しています。問題があったときの対応は、原因を確かめて設定を直すこと、故障なら修理を依頼すること、食材の状態に応じて使わないか加熱して提供することです。

冷凍ストッカーの故障中の食材は温度で決める
決まりごと内容出典
冷凍庫の温度の確認温度計で庫内温度を確認し、冷凍は-15℃以下HACCPの手引書(小規模な一般飲食店)
異常があったとき原因を確かめて設定を再調整、故障なら修理を依頼、食材は状態に応じて使わないか加熱して提供同上
市販の冷凍食品の保存容器包装に入った冷凍食品は-15℃以下で保存する食品、添加物等の規格基準
温度記録の頻度業務用冷凍冷蔵庫内の温度の記録は1日2回以上が効果的環境省・経済産業省の運用の手引き

ふだんから温度を記録しておくと、いつから冷えが落ちたかを後から示せます。故障に気づいた時刻と庫内温度も書き残してください。修理業者に症状を伝える材料にもなります。

冷えが戻らない間は、食材を別の冷凍庫へ移すのが先です。ストッカーのふたを何度も開けて様子を見ると、庫内の温度がさらに上がります。

参照:厚生労働省掲載「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理のための手引書(小規模な一般飲食店事業者向け)概要版」/消費者庁「食品別の規格基準(冷凍食品)」(いずれも2026年9月26日確認)

冷凍ストッカーの修理を頼む前に控える情報

冷凍ストッカーの修理を頼む前に、銘板でメーカー・型式・製造年・冷媒の種類を控え、症状と庫内温度をメモします。この情報がそろっていると、訪問前に部品の有無や修理の可否を確かめてもらえます。

冷凍ストッカーの修理を頼む前に控える情報
控える情報どこで分かるか何に使うか
メーカーと型式本体の銘板シール部品が手に入るかの確認
製造年月銘板シール修理か買い替えかの判断、売却の査定
冷媒の種類と量銘板シールフロン類の機種かどうかの判断
症状と始まった時期店のメモ、温度記録故障箇所の見当づけ
店で試したこと清掃・霜取り・再起動の有無同じ確認の繰り返しを防ぐ

依頼先は、メーカーの修理受付か、機器を買った販売店です。修理費は故障した部位と出張の条件で大きく変わるため、当サイトでは一律の目安を示しません。見積もりを取ってから、次の章の材料と並べて決めてください。

リース契約で入れた機器は、修理や入れ替えの前に契約書で保守の範囲と連絡先を確かめます。所有権はリース会社にあるため、店の判断だけで処分や売却はできません。リース機器の扱いは厨房機器のリースと購入の違いにまとめています。

冷凍ストッカーの冷媒で修理のルールが変わる

冷凍ストッカーの修理は、冷媒がフロン類かどうかでルールが変わります。フロン類を使う業務用の機種はフロン排出抑制法の第一種特定製品にあたり、漏れを直す前に冷媒を補充することが原則として禁止されています。

第一種特定製品とは、業務用のエアコンや冷蔵・冷凍機器のうち、冷媒としてフロン類が充塡されているものです(同法2条3項)。フロン類はCFC・HCFC・HFCの総称です。環境省・経済産業省の運用の手引きは、フロン類以外を冷媒に使う業務用機器(ノンフロン機器)は第一種特定製品に該当しないとしています。

冷凍ストッカーの冷媒で修理のルールが変わる
機種の種類法律上の扱い故障したときの注意
業務用でフロン類を使う第一種特定製品簡易点検は3か月に1回以上。漏れを直すまで冷媒の補充は原則禁止
業務用で自然冷媒を使う第一種特定製品ではないフロン法の点検義務はかからない。修理は取扱説明書とメーカーの案内に従う
家庭用として売られた冷凍庫第一種特定製品ではない店で使っていても家庭用の扱い。捨てるときは家電リサイクル法の手続き

フロン類の機種で漏れが見つかった場合、同法施行規則14条は、漏れた箇所を特定して修理するまで充塡してはならないと定めています。例外は、食品の衛生管理や事業の継続のために応急の充塡が必要で、漏れを確認した日から60日以内に修理することが確実な場合の1回だけです。

充塡は、登録を受けた第一種フロン類充塡回収業者に委託しなければならず、充塡後は充塡証明書が交付されます(同法37条)。「ガスを足せば冷える」と言われても、漏れの点検と修理を飛ばす見積もりには応じないでください。

冷媒の種類は銘板で分かります。同法87条は、フロン類を使う機器の製造業者等に、フロン類の種類と量の表示を義務づけています。ダイキンの現行の業務用冷凍ストッカー7機種は冷媒がR600aかR290で、フロン類ではありません(2026年9月26日にメーカーサイトで確認)。

参照:e-Gov法令検索「フロン排出抑制法」第2条・第37条・第87条/同法施行規則 第14条/環境省「フロン排出抑制法」ポータルサイト 手引き・参考資料(いずれも2026年9月26日確認)/ダイキン工業「業務用冷凍ストッカー」(2026年9月26日確認)

冷凍ストッカーを修理か買い替えかの分かれ目

冷凍ストッカーを修理するか買い替えるかは、故障した部位、製造年と部品の有無、修理の見積額、今売ったらいくらになるかの4つを並べて決めます。清掃やパッキンの交換で直るなら修理、冷媒回路やコンプレッサーなら買い替えも比べます。

冷凍ストッカーを修理か買い替えかの分かれ目
判断材料修理に傾く買い替えに傾く
故障した部位パッキン、霜、凝縮器の汚れ、部品1点の交換冷媒回路の漏れ、コンプレッサー、基板の再発
製造年と部品年式が新しく、メーカーに部品がある部品の供給が終わっている
修理の見積額買い替えの実質負担より小さい買い替えの実質負担に近い
売却で戻る額値が付きにくい年式動くうちなら値が付く年式

比べるときは「買い替え費用-今の機器の売却額」を実質負担として見ます。テンポスの解説も、コンプレッサーの劣化が進むと修理費用が高額になるとしています。高い修理で延命した直後に別の部位が壊れると、売れる時期も逃します。

部品の保有期間は業務用機器には共通の決まりがありません。家庭用の電気冷蔵庫は、家電業界の公正競争規約で製造打ち切り後9年以上と定められていますが、業務用のストッカーは型式を伝えてメーカーに確かめる必要があります。

修理費の税務も判断に響きます。国税庁のタックスアンサー(法人税・令和7年4月1日現在法令等)は、維持管理や原状回復のための支出を修繕費とし、使用可能期間を延ばしたり価値を高めたりする部分を資本的支出としています。

冷凍ストッカーを修理か買い替えかの分かれ目
支出の中身法人税での扱い
維持管理・原状回復のための修理修繕費として支出した時に損金算入
使用可能期間の延長・価値の増加その部分は資本的支出
1回の修理が20万円未満修繕費とすることができる
おおむね3年以内の周期で行う修理修繕費とすることができる
区分が明らかでない60万円未満の支出修繕費とすることができる(前期末の取得価額のおおむね10パーセント以下のときも同じ)

個人事業主は所得税で扱いが決まるため、判断に迷う金額なら税理士か税務署に確認してください。買い替える場合の償却年数は厨房機器の耐用年数、計算方法は厨房機器の減価償却で解説しています。

参照:国税庁「No.5402 修繕費とならないものの判定」/全国家庭電気製品公正取引協議会「補修用性能部品表示対象品目と保有期間」(いずれも2026年9月26日確認)

故障した冷凍ストッカーの売却と処分

故障した冷凍ストッカーは、動くうちなら売却を、動かないなら処分を先に考えます。動作しない機器を買い取るかどうかは業者ごとに違うため、症状を正直に伝えて査定を取ってください。

買い替えを決めたら、古いストッカーは搬出の前に査定に出します。テンポスの冷凍ストッカー買取ページは、査定額を上げるための準備と、写真で見るチェックポイントを公開しています。

故障した冷凍ストッカーの売却と処分
準備すること中身
製品情報の確認製造年式か購入年月、型式とメーカー
付属品をそろえる庫内のかごや引き出し、取扱説明書、鍵付きなら鍵
霜を溶かして水を抜く電源を落として溶かす。とがった物で霜を取らない
外装を洗っておく外装の汚れを落としておく
傷みを見ておく扉の縁の割れ、内壁の穴、塗装のはがれ、外装のへこみ、コードのつぶれ

同じページには、パナソニックやサンデンなど国内メーカー品は値が付きやすいこと、引き取りには別途搬出費用がかかることも書かれています。業務用冷蔵庫の査定の目安や業者の選び方は業務用冷蔵庫の買取ページ、値の付き方の全体像は厨房機器の買取相場で確認できます。

売れずに処分する場合は、冷媒で手続きが分かれます。フロン類の機種は登録業者へのフロン類の引き渡しと書面の交付が必要です。手順は業務用冷蔵庫の処分方法と行程管理票の書き方にまとめています。

自然冷媒の機種も、店から出る以上は事業ごみとして処理します。処分ルートの選び方は厨房機器の処分方法を参照してください。閉店や移転で複数の機器をまとめて手放すなら、閉店でやることの一覧で順番を決めてから、各社の対応品目と出張エリアを比較表で並べると早く進みます。

冷凍ストッカーの故障に関するよくある質問

冷凍ストッカーが冷えないとき、最初に何を確認しますか?

ブレーカーとプラグ、温度調節の位置、壁との隙間と凝縮器のほこり、霜の厚さ、パッキンの順に確かめます。清掃や霜取りをしても庫内が-15℃以下に戻らない場合は、冷媒漏れやコンプレッサーを疑って修理を依頼してください。

冷凍ストッカーの霜取りはどうすればいいですか?

電源を切り、中の食材を別の冷凍庫へ移してから自然に溶かし、溶けた水を拭き取ります。庫内の壁は割れやすいため、とがった物で霜を削らないでください。手順は機種ごとの取扱説明書に従います。

冷凍ストッカーは冷媒ガスを補充すれば直りますか?

冷媒が減っているなら、どこかで漏れています。フロン類を使う業務用の機種は、漏れた箇所を特定して修理するまで充塡してはならないとフロン排出抑制法施行規則14条で定められています。応急の充塡が認められるのは、60日以内に修理することが確実な場合の1回だけです。

故障した冷凍ストッカーは売れますか?

動作しない機器を買い取るかは業者によって違います。製造年と型式、症状を伝えて査定を取ってください。動くうちに売るほうが値は付きやすく、霜を溶かし付属品をそろえておくと査定が進みやすくなります。

冷凍ストッカーの修理代は経費になりますか?

なります。法人の場合、国税庁のタックスアンサーNo.5402では、維持管理や原状回復のための修理は修繕費になり、1回の修理が20万円未満なら修繕費とすることができます。使用可能期間を延ばす部分は資本的支出です。個人事業主は税理士か税務署に確認してください。

この記事を書いた人

執筆・編集:厨房機器買取ナビ 編集部

飲食店の閉店・入れ替えで業務用の厨房機器を売るときの買取業者を、対応エリア・買取方法・得意な品目で比較しています。掲載している業者の情報は各社の公表情報、フロン排出抑制法など制度の内容は省庁の公表資料をもとに、確認した日付とあわせて記載しています。

最終更新:2026年9月4日